ピルは経口避妊薬、つまり避妊を目的とした飲み薬の通称で、英語ではOral Contraceptives(OC)と呼ばれています。ピルには低用量/中用量/高用量の3種類があります。その中でも、低用量ピルはさまざまな副作用を大幅に軽減した安全性の高いものです。避妊効果だけでなく、生理痛の軽減、出血量の減少、そして生理が定期的になり、またスケジュールに合わせてずらすことも可能など、数多くのメリットを持っています。

低量用ピルは、避妊効果を保ちながら、ホルモン含有量が最小限に抑えられているため、体への負担はそれほど大きくありません。しかし、特に服用開始直後は、副作用が現れることがあります。

ピルの服用でもっとも多い副作用は、頭痛、吐き気、倦怠感、という副作用です。ピルによって一時的に体内のホルモン環境が変化するため起きることなので、たいていは飲み続けるうちに改善されていきます。しかし、実際に吐いてしまうほどの頭痛や吐き気、酷い倦怠感を感じる場合には、我慢せずに病院を受診するようにしましょう。

低用量ピル(OC)の唯一の重篤な副作用に、血栓症の発症リスクの増加があります。出産可能年齢の女性が血栓症を発症するリスクは10万人に1~2人と言われ、それが10万人に5~6人程度に増えます。それに対し出産前後の妊娠女性の血栓症の発症リスクは10万人に20~30人に上ることを考えると、デメリットよりもはるかにメリットの多い薬剤であるとわかると思います。