低用量ピルの種類ご紹介しましょう!

低用量ピルとは、錠剤1錠に含まれる黄体ホルモンの量が、0.05ミリグラム未満のピルを指します。緊急時を除く避妊や生理痛の改善、生理周期の安定などを目的とする場合、病院で処方されるピルは、低用量ピルが一般的です。

低用量ピルは開発順や含有する黄体ホルモンの種類によって分類することができます。

★世代による分類

開発の時期により世代で分類することができます。

☆第1世代ピル

黄体ホルモン剤:ノルエチステロン

卵胞ホルモン:エストロゲン50μg未満

1960年代に開発。今でも多くの方が愛用しています。

その特徴は黄体ホルモン量が多く、男性化の症状を出現させるアンドロゲン作用が少なく、女性の身体に優しいことが挙げられます。出血量が減りやすく、月経困難症のコントロールに優れ、子宮内膜症の治療効果も高いです。一相性オーソMは、月経前症候群(PMS)の軽減にも効果が期待出来ます。第1世代のピルとして有名なのは、オーソ・シンフェーズという低用量ピルが有名です。

☆第2世代ピル

黄体ホルモン剤:レボノルゲストレル

卵胞ホルモン:エストロゲン50μg未満

1960年代後半になると、卵胞ホルモン量を抑えながら黄体ホルモン量も抑える研究が進み、レボノルゲストレルという第2世代の黄体ホルモンの研究に成功しました。

この第2世代の登場によって多くの女性がピルを服用することになりました。

日本でも人気は高く、特徴として個人の体質によってはプロゲステロンの作用が強くでる場合があるため、2~3相性ピルとして服用中のホルモン量を調節しているタイプが多いです。

☆第3世代ピル

黄体ホルモン剤:デソゲストレル・ゲストデン

卵胞ホルモン:エストロゲン50μg未満

第2世代が世に出た後、さらにピルの研究が進み、第1世代と第2世代の欠点を補うようにして現在第3世代ピルも販売されています。

男性化のアンドロゲン作用を抑えるタイプの黄体ホルモンが含有されています。有名なものでは、マーベロン、ダイアンがこのタイプです。

☆第4世代ピル

黄体ホルモン剤:ドロスピレノン

卵胞ホルモン:エストロゲン30μg未満

通常は卵胞ホルモンは50マイクログラム未満となっていたのですが、最近では30マイクログラム未満に抑え、さらにドロスピレノンという黄体ホルモンを配合した第4世代の低用量ピルも出てきました。

ホルモン量の少なさから、超低用量ピルと呼ばれています。有名なものでは、ヤスミンがあります。

★ホルモン量の変化による分類

女性の体内ホルモン量の変化に合わせて錠剤含有の黄体ホルモンの量を段階的に変えるか変えないかの分類です。

☆一相性ピル

主な製品:マーベロン、オーソM

低用量ピルは、1シート21錠か28錠入りになっています。その錠剤すべてが同じホルモン量となっているのが、1相性ピルです。

3相性のように錠剤の飲み間違い等がなく、代用もできるので、服用の際に気楽に飲めるのがメリットです。

☆二相性ピル

主な製品:エリオット、オイレズ

錠剤を毎日服用している途中で、ホルモン量が2段階に変化します。前半は黄体ホルモン量を抑えており、後半は黄体ホルモン量が増加します。

これはピルを服用していないときの女性の体内の自然なホルモン量の動きと一致しているため、身体に優しい作りとなっています。

☆三相性ピル

主な製品:トライディオール、トリキュラー、リビアン、アンジュ、オーソ777

錠剤が3種類に変化するようになっていて、ホルモン量が3段階に調節されています。2相性をさらに進化させて、より自然なホルモンバランスを摂るようになっています。そのため副作用が少ないという特徴があります。

低用量ピルの中で有名なトリキュラーやアンジュは、いずれも第2世代・3相性のピルです。